子育てセミナーに参加してきました

 先月30日、寒河江市で開催された子ども家庭支援センターチェリー主催の子育てセミナー『育てにくい子にはわけがある~感覚統合という視点を参考にして~』に参加してきました。講師は療育塾ドリームタイムの木村順先生です。木村先生は作業療法士という立場でもあり、医学的な側面もふくめ、とてもわかりやすく話をされました。
 「発達障害は育て方ではなく、生まれつきである。ただし、周囲の対応により二次障害として自己否定感を強めてしまうことがあり、この場合は育ちが問題にある。脳の前頭葉に先天的な障害があり、前頭葉が全く働いていないわけではなく、回転数が遅かったり、または速かったり、あるいは過剰に働いたりしていると考えられている。前頭葉は集中力、衝動をコントロールする、人の気持ちや場の空気を読む力といった人間らしさを支えている部分です。」と、テレビで放送された番組を例にして、具体的に実例を交えて説明し、周囲に理解されない発達障害を持った子どもの内面を説明されました。
 また、「指先ではなく、ワイルドに体全体を動かすことが不足すると、高次の感覚や動作の発達がうまくいかない。言葉で繰り返し指示してもできるわけではなく、脳トレで平衡感覚を鍛え、ボディーイメージができることによって、まねっこ遊びや身辺自立ができていく。さまざまな刺激が障害のある機能を回復させていく。木登り、ターザン遊び、ブランコ、かくれんぼなど、その場その時その状況に合わせて動ける遊びが大切である。」と話されました。以前、子どもたちの暮らしの中には、自然に回復させていく動作や遊びがあったのだとわかりました。
 配布された資料には〝この資料は45時間分の量です〟と記載されてあり、当日予定されていた5時間を大幅に上回るものでした。木村先生の熱意が十二分に伝わってくるセミナーでした。便利な世の中になり、指先だけでさまざまなことが可能になりましたが、子どもにとっても大人にとっても、それが幸せなことなのかを改めて考えさせられました。
 なお木村先生は、学習や生活に困難があるのは、子どもや親のせいではなく、脳機能のせいである。どちらも害を受けているという意味をこめて障害という字を使っているそうです。
                                             <ウリ坊>

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